Ab-06. やなぎ

Ab-06 やなぎ(しだれやなぎ)(あをやぎ) 柳・楊

ヤナギ・シダレヤナギ

垂柳 四垂柳・枝垂柳; 青柳 阿遠也疑波; 梅柳;挿楊

漢語 柳・楊

【万葉集記事】

ヤナギ

05-0817

05-0821

05-0825

05-0826

05-0840

05-0853

06-0949

08-1432


08-1433

10-1819

10-1821

10-1846

10-1847

10-1850

10-1851

10-1852


10-1853

10-1856

10-1896

10-1904

10-1924

10-2453

13-3324

14-3443


14-3455

14-3491

14-3492

14-3546

15-3603

17-3903

17-3905

17-3967


17-3972

18-4071

19-4142

19-4192

19-4238

19-4289

20-4386

の39ヶ所

うちアオヤギ

05-0817

05-0821

08-1432

08-1433

10-1851

14-3443

14-3446


うちシダレヤナギ

10-1852

10-1896

10-1904

10-1924





() 13-3324

挽歌


挂纏毛 文恐 …… 九月之 四具礼乃秋者 大殿之 砌志美弥尓 露負而 靡芽乎 珠手次 懸而所偲 三雪零 冬朝者 刺楊 根張梓矣 御手二所取賜而 所遊


懸けまくも あやに恐カシコき…… 九月ナガツキの 時雨シグレの秋は 大殿の 砌ミギリしみみに 露負いて 靡ける萩を 珠襷タスキ 懸けて偲ばし み雪ふる 冬の朝アシタは 刺楊サシヤナギ 根張梓ネハリアズサを 穏手に 取るらしたまひて 遊ばし…

注釈

懸けまくもかしこき=口に出しても云うことも恐れ多いことであるが…

砌=軒の下や階段の石畳のところミ

玉襷=かけてに懸かる枕詞

偲ばしい=賞味なさって

刺楊=枕詞、挿し木の楊、or茂った柳のこと

根張梓=根を張る梓、転じて梓弓

遊ばしし=狩をなさった

() 05-0817

梅歌の歌



烏梅能波奈 佐吉多留僧能 阿遠也疑波 可豆良尓須倍久 奈利尓家良受夜



梅の花 咲きたる園の 青柳は 鬘にすべく 成りにけらずや

小弐小野太夫

注釈

0817から0853には、梅を詠った短歌であるが、ここに柳と組み合わせた作品が数歌ある。本歌は梅と青柳の組み合わせである。詠み人の小弐小野太夫は人上のこと?人上は和銅10年武蔵守従四位下で没。

() 10—1924

春の相聞 縵を贈る


大夫之 伏居嘆而 造有 四垂柳之 蘰為吾妹


大夫マスラオが 伏し居嘆きて 造りたる しだり柳の 蘰カズラ吾妹ワギモ

注釈

伏居嘆=伏して(座って)は嘆く、

() 10-1852

春の雑歌 柳を詠む


百礒城 大宮人之 蘰 有 垂柳者 雖見不飽鴨


ももしきの 大宮人の 蘰ける 垂柳シダレヤナギは見れど 飽かぬかも

注釈

18461853の八首は詠レ柳。ここで、冬柳、春楊、川之副、青柳、柳の糸、柳眉などヤナギに結んだ語が挙げられている、

() 17-3905

追いて太宰の時の梅花に和ふる新しき歌六首


遊内乃 多努之吉庭尓 梅柳 乎理加謝思底婆 意毛比奈美可毛


遊ぶ現ウチの楽しき庭に梅柳ウメヤナギ折りかざしてば 思い無みかも

注釈

05-0821 青柳梅との花を折りかざし飲みての後は散りぬともよし を思って詠んだ歌

現=現在    

() 19-4289

二月十九日左大臣橘の家の宴にして、攀じ折る柳の条を見る歌一首


青柳乃 保都枝与治等理 可豆良久波 君之屋戸爾 千年保等曽


青柳の 上枝ホツエ攀じ採り 蘰カツラくは君が屋戸にし 千年寿くとそ

注釈 

この歌は楊の枝が神の拠代となることを示している.

橘=橘諸兄、 

攀じ取る=ねじ折って

万葉集では あおやぎ1首、あおやなぎ11首

【概説】]

本項の「青柳or垂柳」は、文学上よく扱われる題である。枝が梢から垂れ下がるのを”しだれ”と云い、別の樹木例えば桜・梅・山吹・桂・雪柳などでも見られるが、普通シダレというとしだれやなぎのことであり、而して春の出だし芽の頃の新緑を特に愛でるので、あおやぎとは、即ち枝垂柳のことである。大旨、柳はシダレヤナギの如く枝の垂れる種を言い、楊は枝の垂れない種、即ちネコヤナギ、カワヤナギ、ポプラ、ポプラなどを指し、合わせて柳楊とする。檉という字をヤナギと訓することもあるが、これはウンリュウヤナギのことである。

語源は、(a)楊の音訓yangからの誘導[与謝野寛](b) ヤナギのひこばえ枝から矢を作ったことから矢の木と呼んだ[新井白石]、(c)この木は川邊に生えるものであり、これを以って魚を取る簗ヤナを作った。[和訓栞]など。

シダレヤナギとは、それがはっきりと植物学名Salix babylonica L.になっている種名でもある。柳楊の新緑は確かに美しい。全ての種のヤナギは、芽だしの淡黄緑から深緑へと日一刻と変移するが、文学上アオヤギと言うのはシダレヤナギのことである。それに梅や桃の紅の彩を添えて、更に華やかな修飾となる[柳は緑、花は紅という例語は蘇東坡の詩に出て来る。禅僧の説教の常用語で、森羅万象があるがままの自然の姿にあることを言外にいう、] 枝垂柳シダレヤナギの末枝は細く長く垂れ下がるので、糸柳ともいう。女性の細く弧に引かれた眉を柳眉、風に靡く長い髪を柳髪、しなやかな細い腰付きを柳腰と譬え、女性の嫋さを仮令する。各種の柳は春時、挿木をしておくと、簡単に活着する。このことを刺楊という。雌雄異株で、枝が長く垂れるのは雄株、雌株はその長さにおいて劣っているというが、日本には雌株は殆ど無いらしい。原生地は中国の中南部[江蘇・浙江・湖南・雲南・四川]と思われ、確かに揚子江畔に多く、自生/栽培の区別はつかないが、流域の寺院・宮殿の庭園の風景を象っている。飛鳥の太古、中国からこの枝を遣隋使が持ち帰ったらしいことは、蜀柳という名前が地方に受継がれているように、如く十分考えられるところである。だが、柳は日本書紀などの古典に載っているから、以前からあったとする説と、それは枝垂れであるとの証明できないとの反論と、交錯している。

<大言海>

青柳 あおやなぎと云うが本語なれど、多くあをやぎと云う中略なり。枝葉柳の青葉のうるわしきを云う。 

<倭訓栞>

やなぎ 楊柳をいう、梁木なるべし。水辺に多き木なり。また箭の木の義、古へ此の木もて箭とせし事、西土の書にも見えたり。やなぎの鬘物に見えたり。和名鈔に楊を楊、楊をしだりとも見ゆ。

<日本書紀歌謡83>

顕宋天皇即位前記 稲蓆 川副楊 水行けば 靡き起き立ち 其の根は失せず

<四方硯>

蜀柳は禁垣の東日華門の前にあり、尋常の柳よりは枝葉細く長し、御溝の流に臨んでことによし、昔遣唐使の採帰りここに植ゆと申し侍るとあり。

<重修本草綱目啓蒙>

楊柳二字共にやなぎと訓ず。柳は枝の下垂するを、楊は下垂せざるを云。白楊、水楊、松楊皆楊の類なり、然れども後世は楊柳を熟して柳のこととし、詩文に用ゆること、隋煬帝より始まること開河きに見えたり。柳の水辺に多く生ずる常のしだれやなぎなり。

<羅願爾雅翼>

云、天の雨降らんとす。檉まずこれを知り、気を起こして以って応ず。又霜雪を負て萎まず、及び水糸の如し、幹弱く、枝これを挿む、生じ易く、赤皮細葉、糸のごとし。

青柳 あおやぎ また あおやなぎ 阿乎夜奈義

<梁塵秘抄>

青柳や うち靡きよな あおやぎのや や いとぞめでたきや なになそよな

<全九集(1566>

もし灸瘡の黒ぶたおちば 桃の東南の枝を青柳の若枝を煎じて温は灸瘡をあらへ

(1)芽だしから新緑にかけての青々とした柳

<源氏物語 若菜下>

二月の十日許りのあをやぎの、僅かにしたり始めたらむ心地して.

(2) 襲の色目 表裏ともに濃い青色、両面萌葱ともいう。Or表は濃い青色、裏は紫色

<浄瑠璃・加増蘇我>

水のみどりもあおやぎの、五衣のそば取って、源氏の船を打まねく

(3) 青い麦をいう女房言葉

(4) 馬鹿貝のむきみ

(5) 催馬楽の曲名 

<古今著聞集 3/98 >

律、伊勢の海、万歳学、青柳、五常楽、更衣、など

(6) 北海道函館市の地名、石川啄木が住んでいた

<忘れがたき人々>

函館の青柳町こそかなしけれ友の恋歌矢車のはな

「あおやぎの」は 細い眉ね、糸ど、葛城山 にかかる枕詞

<万葉集1851>

青柳の 糸の細しさ春風に みだれぬい間に見せぬ子もがも


<後選和歌集 67>

青柳の糸つれもなく はりゆくか いかなる筋に思いよらまし

藤師伊

<新古今和歌集>

白雲の 絶え間に靡く 青柳の 葛城山に 春風ぞ吹く

藤原雅恒

<新古今和歌集>

君なくて 寄るかたもなき 青柳のいとどろき世ぞ思い乱れる

源 国信

中華国では、柳楊を古来花紅柳緑といって春景の情とし、漢詩によく詠まれている。北部のカワヤナギに対してシダレヤナギは、水分を含む土壌を好むほか生育適応範囲が広く、頑丈で、枝を切除してもすぐ萌芽するし、挿木で活着し繁殖する。それで、柳楊は庶民の墓地に植える習慣がある反面、目出度い記念樹にも採用される。古来、離別に際して、柳枝を折り之を環にしたものを旅たつ人に贈り、無事帰還を祈る習慣がある。

<詩経>

陳風・東門之楊 其葉牂牂


鄭風・将仲子 無踰我里 無折我樹杞

<無名氏 古詩十九首>

古墓犂為田 松柏摧為薪 白楊多悲風 蕭蕭愁殺人

<簡文帝 南朝 梁>{折楊柳}

楊柳乱成糸 攀折上春時

<賀知草 初唐> [咏柳]

不知細葉誰栽出 二月春風似剪刀

<王維 中唐> [少年行]

相逢意気為君飲 繋馬高楼垂柳辺

<王維 中唐> [折楊柳]

渭城朝雨裛軽塵客舎青々柳色新 君勧更尽一杯酒西陽関出故人無

<杜甫 > [絶句漫興]

顚狂柳絮随風舞 軽薄桃花逐水流

<銭起 盛唐> [闕下贈斐舎人]

長楽鐘声花外尽 竜池柳色雨中深

<楊巨源 中唐 [城東早春 ]

水辺楊柳麹塵糸 立馬煩君折一枝 唯有春風最相惜 慇懃更向手中吹

<張喬 [寄維楊故人] >

離別河邊綰柳条 千山万水玉人遥 

<韓翃 中唐> [寒食]

春城無所不飛花 寒食東風御柳

<白居易 中唐> [贈周判官]

一春凋悵残三日 酔問周郎憶得無 柳絮送人鶯勧酒 去年今日別東部

<李商隠 晩唐> []

傾国宜通体 誰来独賞眉

<王士楨 > [秋柳]

秋来何処最銷魂 残照西風白下門

<呉錫麒 > [送春]

落花飛絮満煙波 九十春光去似梭

髄の煬帝の古伝

古来帝王というものは複数の女性を囲い、子造りに専念するのであるが、煬帝も数十人の側女を抱え、女同士の嫉妬の戦いに頭を悩ますのであった。煬帝の取った策は、長安から楊州までの間に40の離宮を造り、夫々に側室を置くことであった。そしてその間に堤を築き柳を植えさせたという。この堤はの離宮通いの道路であったが、黄河の洪水を防ぐに効果があった。

<白天楽>

髄堤柳之図を憫む 髄堤の柳歳久しく年深うして悉く衰朽す。風飄々として雨粛々田理、三株両株挊河の口、老枝病葉人を愁殺す、曾って大業年中の春を経たり。大業年中煬天子、柳を植え行を成して流水を夾む。西は黄河に至り、東は准に至る。糸影1千三百里、大業の未年春暮のれ月柳色煙の如く絮雪の如し、南江都に幸して佚遊を恣にニス。応に此の樹を得て龍船に蔭せしなるべし。

日本古典文学で登場する柳は、四季にわたり、春の青柳は、松緑・桃花・菜の花・郭公・梅雨の組み合わせから、初夏に到っては燕・蛙、カッパ・幽霊までを伴って、色を添える。あおやぎは、竹久夢二の絵画よろしく、そのなよなよした風情を愛でて、殿方から格別の色気を感ずるのである。しだれやなぎは用途として種々あるが、庭園樹・街路樹には銀座の柳の如く人気がある。”日本では枝垂柳、支那では立柳”というが,そんなことは無い、中国でも六角堂と垂柳は南画の構図である。

<高適 盛唐> [人日寄杜二拾遺]

柳条弄色不忍見 梅花満枝空断腸

<鄭谷 晩唐> [准上与友別]

揚子江頭柳柳春 楊花愁殺渡

<劉禹錫 中唐> [楊柳枝詞]

煬帝行宮汴水浜 数株残柳不勝春

煬帝は隋の2代目の帝で、黄河と准水を繋いで運河を通したり、汴水に堤防を築き柳を植えたりしてこの地域の開発を行なった。而、この沿線各所に離宮を造営し栄華を極めた。煬帝が殺され隋が滅んだ後に、跡に残ったのは汴水と数本の柳のみである

<和漢朗詠集13 都良香>

気霽れて風新柳の髪を梳る、氷消えては浪旧苔の髭を洗う。  

<和漢朗詠集90 陶淵明>

青枝縿り出す陶門の柳、白玉装、成せり庾嶺の梅

<枕草子>

三月三日は、うらうらとのどかに照りたる、桃の花の今咲きたる。柳などをかしきこそ、さらなれ、それもまだ眉にこもりたるは、をかし、…

<躬恒集(924>

春雨の降り染め市よりあおやぎの いとのはなだに 色まさりゆく

<源氏物語 桐壺>

絵にかけたる楊貴妃のかたちは、いみじき絵師といへども、筆かぎりありければ、いとににほひ少なし。太液の芙蓉 未央の柳も、げに、かよひたりしかたちを、からめいたるよそひは、うるはしうこそありけめ、

<若菜下>

二月の中の十日ばかりの青柳の、わずかにしだり始めたらむ心地して、鶯の羽風にも乱れぬべく、あえかに見え給う。櫻の細長に、御髪は左右よりこぼれかかりて、柳の糸の様したり。

花柳流といえば日本舞踊界の重鎮家元で、現今は舞台の演出にも力を見せている。以前、花柳界というのがあって、そこで遊びを覚えると、花柳病に罹る。当時はよい特効薬が無かったから、利尿薬を飲ませ、黴菌を小便と一緒に駆逐しようとの作戦で、ヤナギの煎薬は代表的な駆梅薬てあった。ヤナギの葉ッパにはサルチル酸系成分を含むから薬理的に消毒作用があり、満更嘘ではないのだろうが、花柳病をヤナギで治すとは洒落にもならない。

絮というのは柳の雄花の雄蕊であって、散花の折乾いた凍土に落ち翻って舞い上がる現象を飛絮という。柳絮が池に落ち水面に浮かぶと、浮草()になると信じられた。他方、花後に結ぶ種子に、白い冠毛が付いていてフワフワと風に吹かれてとんでいく。これを綿絮(柳の綿)といって、両方とも中国の詩歌によく出てくる。秋の沈み行く赤い夕日に柳絮の飛ぶのを透けて観え、ロマンチックな気分に浸るのであるが、これを吸い込むと喘息様咳が止まらなかった満州での思い出も懐かしい。この柳絮は実際に布団の綿として使用されているそうで、種子は吐血・喀血の薬に、また金瘡の止血剤に用いられた。

シダレヤナギは奈良時代に遣唐使が渡唐して持ってきたとの説があるが、柿本人麻呂の歌に謳われているので、其の前の飛鳥時代に既に日本にあったことになる。ただし、ここで檉楊と書かれているのは雲竜柳のこと、または葉の細いヒノキ(天木香むろのき)の一種をそう云うと説明もある。

<時珍 曰 >檉柳

小幹弱枝にして、これを挿して生し易し。赤皮細葉糸の如く、婀娜たり愛すべし、一年に三次花をなす。花穂の長さ三四寸、水紅色にして,蓼の花色の如し、南斉の時、益州より蜀楊を献ず、條長く状糸縷の如きもの、即ち此の柳なり。

<倭名鈔 20草木>

檉 爾雅注云 檉 一名河楊(檉音勅貞反無呂)

<本草和名>

本草外薬七十種 出拾遺 赤檉 一名檉乳(木中脂也) 和名牟呂乃岐

<大和本草>

柳数品あり、楊柳は通称なり、とりわけてシダリヤナギといふ。凡柳は水湿を好む。他の木と異なり挿して生活し易し。長じやすし。そもそも多く植れば薪乏しからず。斉民要術旧正月二月中 取弱柳枝 大和臂 長一尺半 焼下頭二三寸 埋之芽没. 常足水澆之 必数条倶生 苗一根茂者 余皆切去 別竪一柱 以為表 毎一尺以長縄柱欄之 一年中即高一尺余 其傍生枝即撤去。令直聳上 高下人任足 便撤去心 即四散下垂 娜坷可愛 若不摘心 即枝四散 或斜或曲 又不可也。水柳は円葉にて尖りり、楊は常のヤナギなり。

<蝦夷草木志料>

シエス(オシャマンベ) ヤナギ(矢の木と云事なり 按に中道内大臣の射法本記に鳳闕記文を引きて云。古は箭は楊を以ってすと見えたり、この爾雅の疏に楊可為箭と言ふ 蓋しここに出ず) 夷の俗に柳木を削りて茅花の如くして神を祭り之をその体となすといえり、また人死すれば土中に葬りて、その削木を上に樹つ云。此の削木をイオオと云といえり。

<和漢三才図会>

本項の楊柳は枝硬くして今猶ほ併せ楊柳と称す。この樹縦横倒順に之を挿生も皆生句、春の初め柔夷を生す、即ち黄蕊の花を開き春晩に至って葉成長す。其の葉狭長にて青緑 枝条長柔、その花中に細黒子を結ぶ。蕊落ちて絮出ること白絨の如し、風に図りて飛ぶ、子衣物に着き能く虫を生ず。池沼に入りて即浮萍と化す。古は春、楡柳の火を取りその嫩芽を飲茶に作るべし。

<万物名物考>

柳楊ともにヤナギと読め、柳は枝の垂れるをいひ、柳は常の しだるやなぎ にして俗にコシダレと言。漢名は秘伝花鏡の官柳にあたえwり、又俗にオオシダレと云有、葉の広さ一寸ばかり、長さ七八寸、大木となれば枝の垂る事二三丈に至る。是は秘伝花鏡の垂柳なり、倶、葉の出ささる先に花あり、花は穂をして色黄なり、後に実を結びて絮となり風に従いて飛ぶなり。

中華国では、柳の音がリュウであり龍に准ずることから縁起の良い木とされ、進士の登竜門の試験に合格にするように、橋のたもとの柳の一枝を折って与える風習が出来た。また、 柳は魔鬼を避ける呪力ありとして、斉民要術に「正月の朝、楊柳の枝を戸口に挿し置けば百鬼家に入らず」とある。往時、わが国の田舎でも柳に関する迷信があった。苗代の水取入口に柳の枝を挿しておくと、害虫が付かないとか。正月の雑煮・小正月の小豆粥は柳の箸で食べると豊作になるとか。男子出生を期待して、新嫁が来た年の古正月に柳の粥箸で嫁の尻を叩くなど、変ったのもある。「柳の枝を綰ムスぶ」とは、張喬の詩からならったものであるが、長いシダレヤナギの枝を結んだ環にしたものを綰柳カンリュウ(結柳、たがね柳)と云って、京都の料亭などで、客がまた来るようにとの意味で生花に結枝が活けてある。

柳の添え物に言及すると、蛙は小野道風(894966)の伝話、燕は花札の役など、河童は柳の影に隠れていて、人が通ると、柳の枝を尻の穴に差し込むそうで、困ったのは幽霊で、彼等は足が無いから、柳の枝と共に揺れている。やなぎには魔力が潜んでいて、かの有名なガマの油は三七=二十一日間柳の小枝でトローリトローリと煮詰めて造られる。

<浄瑠璃 三十三間堂棟木由来> 横曽根平太郎なる若男に助けられた柳の精 お柳 は平太郎と夫婦となり、緑丸という子を作る。一方お柳の主の柳の大木は三十三間堂建築の材にするため切り倒され、曳かれて行くが、夫婦・母子の情感断ちがたく、平太郎の家の前で動かなくなってしまった。そこで、三十三間堂の管主が経を唱え、緑丸が綱を引いたところ、動き出して、無事三十三間堂の棟木に収まった。現在の堂の棟木はそのもので、継ぎのない一本ものであると伝えられている。是に似た話が善光寺の棟木にもあり、話は逆で男は眉目秀麗の男子が村一番の美女と結ばれるが、棟木が伐られたとき、若男も切られるというちう悲劇になっている。

西欧にもシダレヤナギは中華国から移植され、Weeping willow(abylonia willow)と呼称されている。Napoleon illowというのは、ナポレオンがセントヘレナ島に流されたとき、随伴した司令官ピートソン将軍がイギリスから柳苗を取り寄せて植えた。ナポレオンはこの木を愛育したので、この樹の子孫が欧米各地にナポレオン柳と付名して広がったと。このセントヘレナ島のヤナギはナポレオンの死後嵐によって倒木してしまった。

アメリカのシダレヤナギは、まずイギリスの詩人Alexander Poupeが、トルコから送られて来た果物の箱に収まっていた小枝を、テムズ河畔の土手にあるトゥイッカナムの別荘に挿して置いたものが原木である。年を経て、その小枝を、植民地アメリカに出征した英国部隊の将校が絹の油布に包んで携行したものを、George Washingtonに渡した。その息子John Park astis はそれをヴァージニア州のアビンドンの地所に植え、そこで根付いたものが、アメリカのヤナギの原点になっている。 このヤナギの話は有名になり過ぎて、トゥイッ カナムの地に見学者が押しかけた。ここでポープは質問攻めに合い、この木の写真をとるやら、小枝を切り取るやら、果てはそこで結婚式のミサを上げるものまでが出てきた。上述のセントヘレナ島の1本もここから切り出されたものらしい。ポープはあまりにも騒々しいので、別荘を売り渡し、そして買地人もこのヤナギを切り倒してしまった。                                

欧米でのヤナギの伝説は多く、ギリシャ神話にまであるから、ヤナギの渡来は古いものであるらしい。或いは神話そのものが相当後世に作り上げた話を含むのかもしれない。

ギリシャ神話: エリダノス河に焼け落ちたバエトンの姉妹のヘリアデスはバエトンの死を悲しんで、やなぎに姿を変え、長い緑の枝は涙の滝のようであった。それ故に、ヤナギは水分の多い土地を好むのである。この樹に隠れて住む魔女キルケは、自分に求婚してきた男達を次々と獣に変えてこの樹に吊るすのである。それで、その重さに耐えかねて樹の枝は垂れ下がるようになったという話。

ヤナギは西欧では、よく言われていない。それは、ユダが首を吊った木であるからである。枝が独特の静かな揺れを眺めていると、人々は自殺したい気分になるそうである。

ヤナギには魔女が住み、潜んでいる。もし真夜中に柳の木の傍を通る時は気を付けなければいけない。ここの魔女はパプテスマのヨハネの首を所望したヘロディアであり、キリストが十字架を背負い死に赴くとき、これを嘲笑った女であった。このユダヤの伝説はドイツの説話文学になり、ワグナーはこれのインスピレ-ションを得て、楽劇パルジファルを書いたと言われる。

シダレヤナギは活花の材として12月中旬頃から切り枝が出荷され、花屋でロクと呼ばれ、しだれの長い青ダレと、やや太く枝皮の赤い赤ダレに分けている。枝が特に長く伸びて樹形の美しいロッカクヤナギf.rokaku Kimuraがあって、ここから活花用をロクと綽名されたらしい。

聖徳太子建立の名刹とされている京都の紫雲山頂法寺は、本堂が六角形に作られ、ここに池坊があり、別当小野妹子がこの地に柳を3本植えたのが六角柳であり、この分枝がロッカクヤナギとして各地に拡がったとされる。

シダレヤナギという名の柳楊は文学上の指名は別として、植物学では現に比定されたものがあるが、アオヤギという種の名前はない。こんなことを探索するのは無粋であるが、枝垂柳と青柳とは同じであろう。抑々、柳楊の品種は多種があって、その分類検索が難しく、それは生育する場所によって形態が変応するものがあること、雌雄の樹形が違っているものがあること、たまたま雑種を作り易いこと、などがあげられる。

ヤナギ科 Salicaceae

ヤナギ属 salix

第一類 枝垂性樹種

シダレヤナギ

第二類 庭植性樹種

ネコヤナギ

カワヤナギ゙

第三類 喬木性種

シロヤナギ

第四類 低木性種


ハコヤナギ属 Populus


ヤマナラシ


ギンドロ

ケショウヤナギ属 Chosenia



オオバヤナギ属 Toisusa



カミコウチヤナギ属 Toisochenia



分類の仕方も数例提案されているが、上原敬二博士(樹木大図説 S36.4.有明書房)の掲示の仕方が簡潔で判り易いので、それに適合してみると、集にいう垂柳・四垂柳・梅柳・青柳は次表第一類に示すシダレヤナギに包含できる。ここで、早春に色を添えるネコヤナギは第二類の数種である。Ab-07に纏めたカワヤナギは第三類喬木性に類し、Ab―08の白楊はポプルス属に組する。

【植物】

1. シダレヤナギ Salix Babylonica L. 別名 イトヤナギ (S.pendula Moench. S.japonica Bl, Spropendens Seringe

ヤナギ、イトヤナギ、タレヤナギ、スダレヤナギ、オホシダレ、ロクカクドウ

(古語) ハルススキ、ネズミグサ、カザナグサ、カワゾヒグサ、カワタカクサ、カワゾイヤナギ

(漢語) 垂柳、垂楊,糸柳、水楊、吊柳、清明柳、蜀柳、緑柳、漏春和尚、天棘、梔烟、義孫、独柳

(朝鮮語) スヤンポツル;

(英語) Weeping WillowBabylonian Willow, Napoleon Willow, Fountain Tree,

(独語)Trauerweide, Traenen Weide, Echte Trauerweide, Saule Pleureur,

(仏語) Saule de Babylone, Tissi Bhosi

(伊語) Bisa, Bidai, Bes,

〈西語〉Wala Majnun Laila  

学名 Salix babylonica . サリックスはラテン語のsalir跳ぶの意で、成長が早いことから名付けけられたともいう。属名のバビロニカはバビロン産のという意味であるが、この地方にはシダレヤナギは現存しない。旧約聖書に「我はバビロン河のほとりに座り、シオンを思い出して涙を流しぬ。我はそのあたりのヤナギにわが琴を掛けたり。」とあり、このヤナギは和名でコトカケヤナギと訳されているPopulua euphratic の可能性が高く混同したとみられる。なお、キリストが処刑された十字架はアスペン(ヤマナラシの一種)で作られ,神聖な血が流れたときアスペンの木は身震いしたという。それ故ポプラの木を切るときポプラは身震いするので、いまでもフランスの樵人はポプラを切るのを嫌うという。

中華国原産(コーカサス・北イラク)といわれ、日本には隋から搬入されたとされるが、渡来時期は明ならず。現在は日本全土に景観樹として植えられている。ただし、日本には雌木は無いとも言われる。樹高1025mになる落葉高木で、細い枝がしだれるのが特徴である。樹皮は暗黒色で縦に裂け目がある、若枝は緑褐色ないし淡褐色ないし淡緑色。出芽は45月、葉は長さ812cmの披針形~線状披針形で、先は細くなって、緑は細鋸歯がある。裏面やや粉白色である。花は葉の出芽と同時またそれより先に、基部に2~3枚の小葉をつけた尾状花序がでる。托葉は斜卵形または不整披針形。雄花は24cmで、雌花は1~2cm。雄蕊は2個で葯は黄色、雌花の花柱は極めて短い。この柳で雌株は少なく、シダレの度が小さいのが特徴。四月開花、果は五月成熟、蒴果二裂

補説;

1. 垂れ下がった枝に着いている葉はどれも裏側を茎の方に向けている。この枝先を人為的に上向きにしてみるとどの葉も表側が下向きになるが、やがて葉柄が180度捻れてくる。このとき芽の方向は枝の伸びる方向にむいている。ただし、この実験で葉柄が自転する期間は開葉して2~3日の間だけに限る。

2、 葉脈は裏面において僅かに突出するが、ウンリュウハ両面とも突出している

2. ウンリュウヤナギ S. matsudana Koidz,var,tortuola Vilm 雲龍柳,

シダレヤナギではないが、中華国原産のペキンヤナギの園芸種とみられ、合着力が強く、植栽されている。樹高約10mになる落葉性中木。枝は蛇のように曲がりくねって垂れ下がる奇妙な樹形がある。活花の材料にする、

補注;

1 園芸種として、中華国から雄株だけが輸入されたらしく、雌株は日本にない、雌雄株の違いは著しく、雄株の枝はグニャと屈するに反し、雌過は真っ直ぐに伸びるそうである。

2.雌株の線材は、本種は2個、シダレヤナギは1個である。

【周辺】

ヤナギ類の分類は非常に難しい。それは、雌雄異株で雌雄により形状を異にするものがあるからである。それで、雄株から見た分類と雌株から観た分類があるという奇妙な仕方になっている。ところが未だ雌株が見つかっていない種があったりして、未研究の分野である。

【古典】

<催馬歌 44>

律春中用之 安乎也支を片糸によりて鶯の縫という笠は梅の花の里

<和漢朗詠集 19 >

氷田地に消えて蘆垂短し 春枝条に入って、柳芽垂れたり。

90 >

青枝繰り出す陶門の柳 白玉装成せり痩嶺の梅

<古今和歌集() >

青柳の糸絶えず、松の葉のちり失せずして、糸は枝垂れ・・・

27 >

浅緑いとよりかけて 白露を玉にもぬける春の柳か

僧正辺昭

56 >

見渡せば 柳桜こきまぜて 都ぞ春の錦なりける。

素性法師

<新古今和歌集 68>

春雨の降り始めしより 青柳の糸のみどりぞ色まさりける

凡河内窮恒

262>

道の野辺に清水流るる 柳かげ しばしたてこそ立ち止りけれ

西行

1448>

道野辺の 朽木の柳 春くれば ぬはれ昔と しのばれぞする

菅原道真

<夫木和歌抄 巻3 >

難波江に 今ははるべと 内かへて 萌え出にける 玉柳かな

源 仲業

>

あさみどり 空に波よるいとゆめに 乱れてまがふ恋の青柳

藤原定家

>

青柳を かざしにさして 梓弓 春の山辺に 入る人や誰

凡河内窮恒

<枕草子(004)>

三月三日は、うらうらと。桃の花…柳などをかしきこそさらなれ

(220)>

陪従のしなおくれたる柳に挿頭の山吹わりなく

(301)>

三月ばかり物忌しにとて、かりそめなるところに、人の家に行きたれば、木どもなどのはあかはかしからぬ中に、柳といひて、例のやうになめかしくもあらず、・・・

さかしらに 柳の眉のひろこりて春のおもてを伏す宿かな

三月三日・・・柳などいとをかしきこそ更なれ、それもまた眉にこもりたるをかしけれ

なまめかしもの、柳の萌えたるに、青き模様かきつけたる文・・・

<源氏物語 椎木 >

はるばると霞わたれる空に、散る桜あれば、今は開けそむるなどと、いろいろ見渡たさるに川添柳の、おきふし靡く水影など、おろかならずをかしき、・・・

若葉下>

二月の中の十日ばかりの青柳の わずかにしだり始めたらむ心地して・・・

<徒然草 46 >

柳原の辺に、強盗法印と号する僧あり、度々強盗二会いたるゆゑにこの名をつける 

237 >

柳筥に据うる物は、縦様、横様、物によるべきにや

<栄花物語8 初花>

物の数、書きたる文、やないばこに入れて参れり。

<名月記>

元服「先、冠(柳筥蓋、置座右)、次,沺杯(台置 柳筥、置座右)

<公任集>

昔より、あけの衣は名のみにして柳色なる、年を経るかな。

<山家集 上>

なかなかに 風のほすにぞ 乱れける 雨に濡れたる青柳のいと  

<堀川狂歌集 >

色青く気力なくして、柳腰、よう振ることを、など好むらん。

<鬼貫独言>

柳は花よりもなほ風情あり、水に引かれ、風に従いてしかも音無く、夏は笠舞うして休ら人を覆い、秋は一葉の水にうかみて風にあゆみ、冬は時雨におもしろく、雨になかめ深し

<仮名草紙>

ながき物の品々 正木の葛、青つずら、青柳のいと、…

<謡曲本 山姥>

仏あれば衆生あり、衆生あれば山姥あり、柳はみどり、花は紅のいろいろ

遊行柳>

老木の柳の髪も乱るる白髪の老人、忽然と現われ出たる烏帽子も 柳さびたる有様

蟻通>

江北の楊陰の、緑もて繋ぐ駒。かくともしらで、

卒塔婆小町>

楊柳の春の風に靡き行く

実盛>

水の緑も影うつる 柳の糸の枝垂れて 気霽れては風新柳の髪を梳り

墨田川>

なう あの向ひの柳の下に人の多く集りて

関寺小町>

柳は風に欺かれ緑漸く垂れり、青柳の緑絶え詠む言葉はよも尽きじ。

天鼓>

秋風楽なれや松の声柳葉を払って月も涼しく星も相逢う空なれや

船弁慶>

終りには靡く青柳の枝を連ぬるね御契り

芭蕉・山姥・三輪>

柳は緑、花は紅、

<昆陽漫録>

御楊 五雑俎曰, 今開中有一種楊、其葉如松、而垂長数尺、其幹亦興柳不類、俗名名為御柳、夫詩人之咏御柳禁御中柳耳、此則別、是種而強名之者也と、

<長唄 岸の柳>

柳の眉の流し目にそのあさずまをもやひ船 

<俳句>

から傘で 押分け見たる 柳かな

芭蕉


八九間 空で雨ふる 柳かな

芭蕉


小鯛さす 柳涼しや 海女が家

芭蕉


青柳の 泥にしだたる 柳かな

芭蕉


柳散や すこし夕の 日のよわり

暁台


鼠食う 蔦に居にけり 枯柳

太紙


青柳や 墓をめぐれば 日の暮るる

蕪村


落し水 柳に遠くなりにけり

蕪村


横に降る 雨なき京の 柳かな

蕪村


梅散りて 寂しくなりぬ 柳哉

蕪村


さし柳 翌日は出てゆく 庵なり

一茶


青柳や 二筋三筋 老木より

柳居


柳絮とぶ 暫も止むときなしに

虚子


芽柳の 水に綾ある 日となりぬ

占魚


さし木ぞと聞くは恐ろしき柳かな

白笑


軒口に 余る柳は高柳枝

真伝


光陰をたつると庭の柳かな

逆甫


池水に月影洗うやなぎかな

昌化


角々に高きやなぎの梢かな

紹巴


青柳の留守は預ける門の鎖

成美


青柳や 地の果てもなき 水の上

千代女


垂柳 風に靡けり 立ち小便

水木真貫

【名前】

ヤナギの語源は冒頭に述べたとうり。

Salixというのは、ケルト語で Sal(近い) + lisk() というのと

ラテン語の salire(跳躍) 正長が早いことから

ドイツ語 Weide

フランス語 Saule Saulee,

アラビア語 Safsaf

ヘブライ語 Caphcaphar

【用途】

用材

器具・箱などの機材、俎板、製図版、碁盤、下駄、楊枝ヨウジ・マッチの軸、ナメコ・キクラゲの榾木、

小枝は皮を剥いで行李を編む。軽くてクッション性に富む

材は柔らかく建築材に不適であるが、弾力があり衝撃を緩衝することから、火薬を入れる箱、旅行用トランク、防暑用帽子、海難用浮標 に用いられた。ドロノキの木炭は軟質で、黒色火薬の原料にする。

中華国では、柳絮を羊毛に代え、褥を作り、少児を寝かせるによいとされ、葉や皮の煎汁は通風の罨法薬にした。樹皮から1819年サリシンが抽出され、1838年これからサルチル酸が製された。

Salitylic acid は殺菌力が強く、皮膚病に用いられ、また是よりアスピリン/サロメチ-ルなどの医薬品が合成される。


ヤナギ科Salicaceae

ヤナギ属salix

第一類

枝垂性樹種

シダレヤナギ 

s. babylonica L.




変種

コシダレ

s. var. japomica Anders





コゴメヤナギ

var. pygmaea Anders.





クダリウョウ

var. annularis Hort.






var. ramulis-aureis Hort.






var. samulis Hort.






var. Lavalli Dode





オオシダレ

s. Ohsidare Kimura





ロッカクオウ

s. elegantissima K.Koch





ミチノクシダレ

s. mutsuensis Koidz.





コウライシダレ

s. pseudo-lasiogyne Lev.





イヌシダレ

s. dependens Nakai



第ニ類

準庭樹種

カンリュウ

s. Matsudana Koidz.




変種

ウンリュウヤナギ

s. var. tortuosa Vilm





スイリュウヤナギ

s. var. pendula Schneid.





マンジュウヤナギ

s. umbraculifera Schneid.





ネコヤナギ

. Gracilistyla Miq.





ネコシダレ

s. var. pendula





クロヤナギ

s. var. melanostachys Ohwi





チョウセンネコヤナギ

s. graciliglars Nakai





カワヤナギ

s. Gilgiana Seem.





タイリクヤナギ

s. virminalis L.





キヌヤナギ

s. Kinuyanagi Kimmura





チャボキヌヤナギ

s. abbreviate Kimura





ホソバキヌヤナギ

s. angustifolia Kimura





コリヤナギ

s, Koriyanagi Kimura






s. purpuraea L.





イヌコリヤナギ

s. integra Thunb





リュゾウジヤナギ

s.Hayatana Kimura





フリソデヤナギ

s. lencogithecia Kimura



第三類

喬木性種

バッコヤナギ

s. Bakko Kimura





シロヤナギ

s. jessoneis Seem





コウライヤナギ

s. Koreenisis Anders





エゾヤナギ

s. rorida Lackschewitz





コメヤナギ

s. serissoefolia Kimura





オノエヤナギ

s. sachalinensis Fr.Schm.





シャヤナギ

s. eriocarpa Fret.Sav.





タチヤナギ

s. sulfragilis Anders.





アカメヤナギ

s. chaepomeloides Kimura





オオネコヤナギ

s. vulpinoides Koidz.





ヨシノヤナギ

s. Yoshinoi Koidz.



第四類

潅木種

ミネヤナギ、ヘビヤナギete.他に顕著なものなし


ハコ ヤナギ属Populus

ドロノキ

p. Maximoviezii A.Henry





ケドロノキ

p. var.barbinervia Nphi.





ヤマナラシ

p, Sieboldii Miq.





エゾヤマナラシ

p. jesoensis Nakai





チョウセンヤマナラシ

p.Davidiana Dade





アメリカヤマナラシ

p.nigra L.




変種

ポプラ

p,var.italica Moench.





ギンドロ

p. alba L.





テリハドロノキ

p,Limonii Carr,





ヒロハハコヤナギ

p, deltoids Mareh.





オオバギンドロ

p, grandidenta Michx.





トウシドロ

p, berlinensis Dippel





オニドロノキ

p, tomentosa Carr.





バルサムヤマナラシ

p.Takamahoca Mill.





ナガバドロノキ

p.cathayana Rehd,


ケショウヤナギ属Chosenia

ケショウヤナギ

c, bracteosa Naksai


オオバヤナギ属 Toisusa

オオバヤナギ

t. urbanicino Kimura





トカチヤナギ

t,var. Schneiderii Kimura


カミコウチヤナギ属Toisochenia

カミコウチヤナギ

t, kamikoutii Kimurra 

ヤナギ類の鑑定で、花蕊の数・形が重要であって、シダレヤナギ の雄蕊は2本、タチヤナギは3、カワヤナギは1、アカメヤナギは5.